特選ひれかつ定食。このお店はミシュランガイドブックの掲載店。一見みるとおいしそうなのだが、メインのヒレ肉はかたくておいしくない。その上、キャベツはパッサパサ。このとんかつ屋は、ミシュランガイドに掲載されているが、掲載後、お店の経営者や調理人が全員入れ替わったのかと思うほど、おいしくない。
この塩だけはおいしかった。塩の中にある黒いものはトリュフ。トリュフを削って、塩と混ぜた後、寝かせ、じっくりと香りをうつしているのだろう。トリュフのとてもよい香りがする。ヒレ肉自体がおいしくないので、いくら塩がおいしくても、ヒレ肉自体がおいしくなるわけではない。
キャベツがパッサパサで、おいしくない理由は、明確だ。キャベツを切ったあと、開放トレーに入れたまま置いておき、客がくるこないに関係なく、皿にキャベツを盛り付けた状態にして、注文を待っているからだ。キャベツを切ったあと、すぐにお客に出すのであれば、水水しい状態のキャベツを楽しむことができるが、キャベツを切ったあと、時間がたてばたつほど、キャベツの水分が抜けていき、パッサパサの状態のキャベツになる。食事中、トレーのキャベツの状態を見ていたが、少なくとも１時間以上、切ったキャベツがそのままの状態であった。この店は、キャベツの千切りでさえ扱いが雑なので、お肉にいたっては、もっと扱いが雑で、それが味として結果にあらわれている。